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懿花園に武寧王が身代わりになる娘を見たいと来ますが、トリムは今の状態では敵を欺けても、
王様を欺けません。主人を欺くほどの器量がないと真の密偵になれない。だから
もう少しだけ時間をくださいと断ります。
王様は、お前を信じよう…今までも信じてきたのだから…と戻って行きます。
一方、教官のテグンは、王様がお前たちに獏を授けよと命じられた！獏は夢を食べる動物だ。
お前たちが火の山を越え、氷の海を渡る時、獏がお前たちを守る。自分が最も守りたいと
思う所に彫りつけろと言います。
ソルランは、将徳様（トリム）に、掘るのは女では私が初めてですか？と尋ねます。
トリムは、いいや…1人いたと答えます。
ソルランは、彫る場所を肩に亀の甲みたいな醜いホクロがあるから
それを隠すようにしたいと言います。
それを見たトリムは、これはホクロではない。入れ墨だと言います。
ソルランは、生まれた時からあったと母から聞きましたと答えます。
トリムはこの花を見たことがある…どこだったか？…と考え込むのでした。
その頃、歴代の王の肖像画を眺めているスベクヒャンに、
チンム公がやって来て、そんなにここが好きですか？と聞きます。
スベクヒャンは、好きです…眼差しや鼻筋、唇の形が違っても共通点がある…品があると言います。
民にはない品。それは生来のもの…血に刻まれている…
スベクヒャンに、すべての絵に花模様が描かれていますねと聞かれたチンム公は、
守百香です。ご自分の名前なのに、この花を知らないと？最も伝説の花ですから無理もないと
意味ありげに笑います。
スベクヒャンは、姉のソルランの肩にあったホクロと同じ花だと頭をよぎり、疲れたようだと
言って部屋に戻ると、入れ墨の上手いものを探せと侍女に指示します。
1人になったチンム公は、そなたに守百香（スベクヒャン）が分かるものか…と呟くのでした。
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一方、トリムはソルランの肩の花が守百香だと思い出し、ソルランに守百香だ。
守百香は百済王室の女の花。王室の肖像には必ず描きこまれている。お前の母親はなぜ
お前に彫ったのだろう…ゆっくり考えよう…ただそこに獏を彫ることはできない。
醜いホクロではなく、吉祥を表すものゆえ隠すわけにはいかぬとトリムは言うのでした。
トリムは、ミョンノンが獏をソルランにお授けください。あの子に最も大切なのは太子様の
お言葉です。太子様が獏を授け、すべきことを教えてやってください。太子様の言いつけなら
あの娘は何でもやり遂げますとミョンノンに進言します。
ミョンノンはソルランに、守百香が彫ってある反対の肩に獏を彫りながら、獏を入れた以上
主人は私だ。それだけは覚えておけ。最初の命令だ…スベクヒャンになれ！王女となり
王様にお仕えし、加林城へ行けと命じるのでした。
その頃、トルデはヨオクに、胸のピムンの印の獏を自慢げに見せると、今回の任務が終わると
土地と家がもらえるから、もう少しだけ待っていてくれと言うのでした。
トルデとマングはソルランに、百済の王女になってくれと言われたと喜ぶ姿を見て、
俺はお前に仕えるのか？と自分たちの任務が王女様のお供だと言います。
そんな時、トルデとマングは、テグンが今まで百済の王女が請人になり死んでいるから、
ソルランを使い捨てにしないでほしいとミョンノンに言っているのを聞いてしまいます。
ミョンノンは、そんなつもりはない！あの娘は私のもの。自分のものを簡単に死なせたり
しない！と言います。
死ぬとも知らず嬉しそうにしているソルランに、トルデとマングは今すぐ断れ！
ただの身代わりではない！人質にされるんだ！死ぬかもしれないと聞かされ、
元気がなくなります。
ソルランは、覚悟を決めミョンノンに王女の身代わりを受けると言いに行きます。
その代わり妹を見つけてください。私が死んでも妹を捜し出すと約束してくださいと言います。
トリムはスベクヒャンの侍女を呼び、王女の日常や好きなものを聞き出します。
それを聞いたソルランは、自分の妹に似ているから、王女様になりきることができそうだと
話します。
ソルランは武寧王と対面し〝スベクヒャン 王様に拝謁いたします〟と言うのでした。
続く
（感想）
トルデとマングは、王女の身代わりを断れ！死ぬかもしれない！と心配してくれて、
マングは、ソルランが断りピムンになれなくても、俺たちの家に住めばいいと
言うのを聞いて、私…ホロリときちゃったわ（涙）
タグ：スベクヒャン
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